amazon unlimitedからの1冊です!
作業療法を実施する中で、大前提が対象者の人生に寄り添うことだと思います。
その理由としては、人生に寄り添わないと、作業療法の方向性がとんでもなくずれてしまうからです。
その思考の助けをしてくれるのが5W1Hであり、理解を深めてくれるのが「シンプルに結果を出す人の5W1H」となっています!
ご存知の方が多いと思いますが、5W1Hとは以下の項目を取り扱い、思考を深めていくツールです。
when→いつ
where→どこで
who→誰が
why→なぜ
what→何を
how→どのように
本記事では、書籍の内容の紹介とともに作業療法との関連を書いていきます!
1.5W1H
先にも記載した5W1Hの項目ですが、一番大切なのは、このツールを使う目的にあると思います。
ほかの事にも当てはまりますが、手段(方法)は目的を達成する為に存在します。その為、前提となる目的が曖昧では、いくら5W1Hを用いても、なんの解決にもならない可能性が高いです。
中でも、目的(big-why)の重要性が説かれており、状況に合わせた項目の繋がりも紹介されてきます。また、真の目的を明らかにしていくことで、具体的方法の発見にも繋がりやすいため、実戦でも十分に使える方法と感じています。
また、図でも思考プロセスが記載されており、視覚的にも理解がしやすい内容となっています。
(自分が図が好きなだけかもしれません!笑)
書籍の内容や例としては、ビジネスの場面を取り扱っているものが多いですが、十分に作業療法にも応用できる内容となっています。
5W1Hの重要性を簡潔に記載しましたが、作業療法との親和性が非常に高いと考えています。
例えば、元々趣味でゴルフをしていた方に対して、作業療法士として関わらせて頂くとします。
元々の趣味のため、目標にゴルフを設定しやすいと思いますが、本当に「病前に行なっていた」といゆ理由だけで、ゴルフに設定して良いのでしょうか?
5W1Hに当てはめて考えてみると、
when→不明
where→不明
who→本人?
why→不明
what→ゴルフ
how→不明
となります。
対象者の人生に寄り添うことが必要ですが、この目標設定や理由に、個別性は皆無だと感じると思います。
これを面接を深めていくことで、個別性を組み込むことができます。
例)
when→毎週月曜日・木曜日のAM9時〜11時
where→家から徒歩10分の打ちっぱなし
who→本人・友人約3人
why→友人との交流
what→ゴルフ・打ちっぱなし
how→100球を複数回、休憩はベンチで行う
あくまで極端な例ですが、5W1Hの視点を組み込むことで、より個別性が現れます。
5W1Hにより個別性が現れると、介入も具体的になりますし、解決すべき問題点の抜けも無くなりやすいと思います。
例)
ゴルフ場に行くまでに、ゴルフバックを持ったまま移動できるのか?
100球を打つ体力はあるのか?
等...
もし、個別性を評価できなかったり場合、ひたすらにスイングに必要な身体機能や動作練習をするかもしれません。
問題点が抜けてしまい、結局ゴルフができない可能性もあります。
このように、作業療法の思考には5W1Hは有効であると思いますし、作業療法士自身、考えを整理できるツールだと思います。
もしご興味があれば、一読してみて損はないと思います!